「大好きなアーティストがライブでピアノ弾き語りをしているのを見て、自分も弾き語りに挑戦してみたい!」
そんな風に思ったものの、これまで楽器に触れた事がない方にとっては、いったいどこから練習し始めたらよいのか迷ってしまいますよね。
そんな方のために、初めてピアノ弾き語りをする時にお勧めな曲が「チェリー」(スピッツ)のコード弾き語りです。
ピアノには、白い鍵盤、黒い鍵盤の部分がありますが、まだピアノに触れた事がないという方は、どうしても黒鍵を弾くということに難しさを感じてしまう方も多いようです。
ですが、「チェリー」は白鍵のみで弾くことが出来ますし、Aメロ部分に関しては、なんと!たった5つのコードの弾き方を覚えるだけで良いので、初めてトライする曲として非常にお勧めの一曲です。
それでは、スピッツの「チェリー」のコード弾き語りに挑戦してみましょう!
コードはどうやって弾く事が出来る?
それでは、早速練習に入っていきましょう!
鍵盤での「ド」の位置とコードの1番下の音を見つけよう
コードをこれから練習する初心者の方に知ってもらいたい事は、
- 鍵盤で「ド」の位置がどこにあるのか
- ドレミをアルファベットで何と呼ぶのか
この2点になります。
まずは、単音で音が弾けるようにしていきましょう。
実は、コードネームで表記されているアルファベットは、そのままコード(和音)の1番下の音になっています。ですので、アルファベットと音をしっかりと一致させる事が大切になるのですね。
レッスン動画の中では、右手の人差し指のみで音を弾いていますが、色々な指で弾いてみるのも良い練習になりますよ。
例えば、「G」と言われたら、考えることなく、すぐに「ソ」の鍵盤を押さえられるようになると、のちにコードを弾く時にもストレスなく進めていく事ができると思います。
実際に「チェリー」の中で使われているコードを弾いてみよう
今度は、実際にコード(和音)を弾いてみましょう! コードの基本を理解する事は、のちに応用を効かせるために非常に大切になるので、焦らずに取り組んでいきましょうね。
例えば、「C」というコードを押さえる場合ですが、、、
- まずは1番下の音として、右手の親指で「C」の音である「ド」の音を押さえてみましょう。
- 和音として音を積み重ねていく場合、音と音の間は1つ音を空けて重ねていく必要があるので、「ド」の音を弾いた後は、「レ」の音を飛ばして「ミ」の音を中指で弾いてみましょう。
- 「ミ」の音を押さえた後は、「ファ」を飛ばして「ソ」の音を小指で弾いてみましょう。
- 「ド・ミ・ソ」を同時に弾くと、「C」というコードを弾くことが出来ます。
他のコードの弾き方も、同じような考え方で弾くことが出来ますよ。
【レッスン動画】チェリー/スピッツを右手でコード弾きしてみよう
さあ、ここからは曲を使っての練習に入っていきましょう! レッスン動画では、「チェリー」のAメロ部分をピックアップしています。
Aメロ部分(前半)で「Am」「Em」という、いわゆるマイナーコードが出てきますが、今の段階では、例えば「Am」なら、1番下の音が「A」という「ラ」の音を押さえて、その後は音を1つ空けながら音を積み重ねていくという基本を守ってもらえれば大丈夫です。
動画の中では、
- A メロ前半4小節
- A メロ後半4小節
- A メロ8小節
という、3つのステップで解説していますので、是非参考にしてみて下さい。
動画を参考に、コードがある程度押さえる事が出来るようになったら、今度は弾きながらメロディーを口ずさんでみましょう。
いかがでしょうか? 「右手だけでコードを弾く」というシンプルな形でも、歌をのせてみると曲の形が見えてきますよね!
コードネームって何?コード弾きのメリットとは
これまで、ごく自然に「コードネーム」という言葉を使ってきましたが、「コード」とは一体何の事なのでしょうか?
「コード=和音」という意味があり、「コードネーム」とは、コード(和音)の中で使用されている音を、アルファベットや数字などを用いて表記したものです。
(例:C Gm Faug など)
コードネームは、主にジャズやポップスの世界で使用される事が多いですね。
コード弾きのメリットは何かというと、一旦、コードの仕組みをパターンとして理解してしまうと、コードネームを見ただけで、すばやく曲を再現することが可能になったり、さらにそこから応用してアレンジへと繋げていく事も可能になります。
最後に
最後に、鍵盤の練習を始めたばかりの時に、是非意識して欲しい事があります。
コード弾きの練習をしている初期の頃というのは、どうしても鍵盤上で音を探してしまう回数が多くなると思います。
もちろん、最初から元々の曲のスピードで弾くことが出来なくても全く問題ありませんので、ゆっくり練習する事を心がけていきましょう。
ゆっくりと練習しながら、特にコードからコードへ移動する際に、なるべく弾き直しをせずに進んでいくという事を大事にしていきましょう。
そこが出来るようになってから、少しずつ演奏するテンポを上げていけば良いと思います。
コードの弾き直しが減ってくると、音楽としてのメロディーの流れが分かりやすくなるので、「曲を弾いてる感」も感じやすく、楽しさも増してくると思います。
今回は、「チェリー」(スピッツ)のピアノ弾き語りについて解説しましたが、曲が変わったとして応用できる内容が沢山入っています。
是非、楽しむ事を忘れずに練習を積み重ねていってくださいね!
今回のようなレッスン動画を、Youtubeに順次追加していく予定ですので、日々の練習に少しでも活用して頂けると非常に嬉しいです。